「映像の魔術師」フェデリコ・フェリーニ没後20年の節目に製作されたオマージュ作品。同僚であり、長年の友人でもあったスコーラ監督が、敬意と愛情をもってフェリーニの素顔に迫る。1939年、故郷リミニからローマに上京し、雑誌編集部でカリカチュアを描くところからキャリアをスタートさせたフェリーニ。その後、『甘い生活』や『8 1/2』など数多くの傑作を生み出し、独自のスタイルを築いた名匠の、青年期から1993年のチネチッタでの葬式までを劇中劇の手法で辿ってゆく。アーカイブ映像やフェリーニ作品のフッテージがふんだんに盛り込まれ、親交の深かったスコーラだからこそ知りえた逸話も印象深い。全ての映画ファンに捧げる一本。
(映画紹介より)

★★★☆