世界的映画祭の常連であり、71歳にしてなお新たなテーマに挑戦し続けるクローネンバーグ監督の新作は、ハリウッドでリムジン運転手だった脚本家ブルース・ワグナーの実体験に基づく物語。舞台はハリウッド、初のアメリカでの撮影を実施。一見すると何不自由ない華やかな生活を送る人々の心に潜む闇と狂気を、次々と暴き出してゆく。
女優ハバナ役を演じたジュリアン・ムーアが見事にカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を獲得。さらに若手注目女優ミア・ワシコウスカ、前作『コズモポリス』で監督にほれ込み、脚本が上がる前に出演快諾したロバート・パティンソン、そして名優ジョン・キューザック、オリヴィア・ウィリアムズら豪華キャストが集結。ハリウッドセレブを強烈な風刺とユーモアを交えて描いた本作は、観るものすべてを魅了する。
(映画紹介より)
★★★☆