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浅田飴くうる日記

賽德克·巴萊

荒ぶる魂が木霊する

かつて誰も味わったことのない獰猛な映画体験
1930、日本統治下の台湾で起きた壮絶な事件を渾身の映画化!アジア各地で驚異の大ヒット!価値観が乱される4時間半!!
2011年、第48回台湾金馬奨にて最多11部門にノミネートされ見事グランプリを受賞、大ヒットを記録して台湾中を沸かせた1本の映画があった。ヴェネチア国際映画祭のワールドプレミア上映では世界の映画人たちを驚かせ、ここ日本でも、第7回大阪アジアン映画祭にて超満席の熱狂のなか圧倒的な支持を得て観客賞に輝いた映画。それが『セデック・バレ』だ。1895年から50年間続いた台湾の日本統治時代。そのなかで起きた原住民族による部族蜂起「霧社事件」を描く本作は、二部構成の4時間36分におよぶ台湾映画史上最大の歴史大作である。第一部「太陽旗」では苦しい生活を強いられてきたセデック族の人々が部族の誇りをかけて武装蜂起するまでが描かれ、第二部「虹の橋」では、日本の警察と日本軍による報復、憎しみや家族愛といった感情が交錯する中でセデック族の人々を襲う悲劇が描かれる。
監督は長編デビュー作『海角七号/君想う、国境の南』で台湾映画史上歴代1位の大ヒットを記録したウェイ・ダーション。彼は、霧社事件を扱った漫画を読み、血がたぎるような想いにかられ映画化を決意したという。1999年から制作に取りかかり、『海角七号~』をヒットさせることで自らの実力を証明し出資を募った。そして、国際的映画監督ジョン・ウーがプロデューサーに加わり、日本映画美術界を代表する種田陽平がプロダクションデザインを担当。徹底した歴史考証に基づき、壮大なスケールで霧社の村を見事に再現した。セデック族のキャストには台湾原住民が起用され、安藤政信、木村祐一、原住民族の血を引く台湾人女優ビビアン・スーらが脇を固める。さらに、『海角七号~』に出演した田中千絵、マー・ルーロン、ジェン・ジーウェイなどが特別出演。構想から10年以上、アジアの映画人が結集し、エンタテインメントを凌駕する一大巨編が誕生した。
本作のタイトル『セデック・バレ』とは“真の人”を意味するセデック後。これは、死を覚悟しながら、それぞれが信じるもののために戦った者たちの魂の尊厳を問う物語である。そのすさまじい生き様は現代に生きる我々に何を問いかけるのか。

第一部「太陽旗」
台湾中部の山岳地帯に住む誇り高き狩猟民族・セデック族。その一集落を統べる頭目の子モーナ・ルダオは村の内外に勇名をとどろかせていた。1895年、日清戦争で清が敗れると、彼らの暮らす山奥にも日本の統治が広がり、平穏な生活は奪われていく。それから35年、頭目となったモーナは依然として日々を耐え抜いていた。そんな中、日本人警察官とセデック族の一人が衝突したことをきっかけに、長らく押さえこまれてきた住民たちが立ち上がり…。

第二部「虹の橋」
連合運動会が開かれていた霧社公学校を襲撃したセデックの決起部隊の手によって、戦う術を持たない多くの日本人は女子供の区別なく命を奪われた。日本軍は直ちに鎮圧を開始。山岳地帯の地の利を活かして戦うセデックの前に苦戦を強いられるが、圧倒的な武力を誇る日本軍と警察を前に、セデックの戦士たちは一人また一人と命を落としていく。男たちが絶望的な戦いに挑むなか、セデックの女たちもまた選択を迫られ、それぞれが信じる道を選ぶことに。決着のときは近づいていた…。
(映画紹介より抜粋)
賽德克·巴萊_f0221052_16523852.jpg

★★★★
by cmonkey3 | 2013-11-17 16:52 | 映画
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