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浅田飴くうる日記

ひろしま

広島で被爆し亡くなった少女たちの遺品、ワンピース、そして靴や人形、それらを撮影した写真展が、2011年から翌年にかけてカナダのバンクーバーで開催された。本作はアメリカのリンダ・ホーグランド監督が、その展覧会の準備から、展覧会場を訪れた観客の反応までを、1年以上にわたって追ったドキュメンタリーである。
石内氏の「なぜ自分がヒロシマを撮るのか」という思いと、作品を受けとめたカナダの人々から知らされる様々な事実。 カナダの先住民と広島に落とされた原爆の思いがけない接点。会場に立つ人々の心の動揺──被爆した人の死を初めて実感し呆然とする人、遺品のワンピースから、着ていた少女に思いを寄せる人、祖父が原爆製造に関わっていたと話しだす人、祖国の悲惨さに思いをめぐらす日系人、広島で出会った亡き日本人妻を偲ぶ元兵士‥‥写真に触発された人々の思いが重なり、ひとつに織り成されてゆく。
「広島、長崎の被爆がもつ重さを語り継ぐために、芸術が担う役割とは何か。国境を越え、歳月を超え、この事実をどのように語り継いでゆくのか」。本作はヒロシマが今日の世界に投げかける普遍的意味を提示している。
(映画紹介より抜粋)
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★★★☆
by cmonkey3 | 2013-08-28 18:04 | 映画
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