イタリア、ローマ郊外にあるレビッビア刑務所
そこで行われている受刑者による演劇実習の様子を描いたセミドキュメンタリー
演出されてはいるが彼らに密着し撮影したものを再構成したものである
演目の発表からオーディション練習風景から一瞬見せるプライベートなシーンまで
モノクロームで撮影され刑務所というロケーションの特異性も相まって前衛的表現手段に見える
これはシェイクスピアのジュリアスシーザーという極めてクラシックな題材も功を奏してる
そして演劇を通じ受刑者たち自身の人となりや過去を語っていくというのも上手い
本番の講演シーンのみカラーだがこれも非現実から現実世界への転換を表現しているのだろう
★★★★