寺内大吉の短編小説『すぷりんたあ』をもとに、池田一朗(後の隆慶一郎)が脚色し増村保造が監督した、異色のスポ根映画。
宮路司郎は戦前にスプリンターとして活躍したが、戦争でオリンピックをあきらめ、復員後はすっかり落ちぶれてしまっていた。彼はバスケット選手の南雲ひろ子と出会い、彼女の潜在能力に目をつけ百メートルのスプリンターに育てることにする。宮路はひろ子に男になれとアドバイスし、毎日ひげを剃るよう指導した。ひろ子は日本記録に迫るタイムを出すが、予選会のセックス・チェックで「半陰陽」と診断され、代表選手の候補資格を失ってしまう。宮路はひろ子の「女」を取り戻すべく、昼間はトレーニング、夜はセックスに励むのだった。
(映画紹介より)
★★★☆